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【科学部探訪】努力とチームワーク、役割分担でロボット・サッカーの世界大会に出場
2025/10/1
この記事は、「WAOサイエンスパーク」で2013/8/27に公開された記事です。
帝塚山中学・高校科学部「ロボット班」
広い日本にはユニークな活動をする科学部がいっぱいある! 今回、訪れたのは古都・奈良にある帝塚山中学・高校だ。2013年6月、この学校の科学部「ロボット班」はある世界大会に出場した。惜しくも入賞は逃したが、ここ5年で3回も出場する、その世界では知られた“超・強豪校”である。強さの秘訣は「チームワークと役割分担」という彼らの活動を見ていこう。
2013年6月末、オランダで「ロボカップ」の世界大会が開催された。ロボカップとは、2050年までにロボットだけのチームで、サッカーのワールドカップに出場すること目標にスタートした競技会。人がリモコンなどで操作するのではなく、ロボット自らが考え行動する「自律型」の「自作」ロボットを使用する。いろいろなセンサーを搭載し、プログラミングで状況を判断しながら動く――。そのジュニア部門(プライマリー)のひとつに、国内大会を勝ち抜いた帝塚山中学・高校のチームも参加した。
帝塚山の科学部は中学、高校あわせて部員数は100名を超える。このうち「ロボット班」は約60名。今回、オランダに赴いたのは、「帝塚山DELTA 」チームの5名(高校2名・中学3名)だ。ロボット班は2008年に誕生したから生まれてまだ5年しか経っていない。が、2010年(シンガポール)と2011年(トルコ)にも世界大会に参加している。2010年の大会では4位になったが、今回は惜しくも入賞を逃した。
「会場の雰囲気と、環境の違いにちょっと緊張してしまいました。夜も必死で調整したんですが・・・・・・。正直、悔しいです」
リーダーで高校2年生の吉村知行さんはそう振り返る。
世界大会への道は長い。帝塚山DELTAが出場したのは「ジュニアサッカーチャレンジ」の「Aライトウェイト」という、2台の小型ロボットが卓球台ほどのフィールドの上を走り回りゴール数を競うという部門。2月に実施された奈良大会の成績は振るわなかった。次のステージへの参加資格は得たが、準備不足がたたり2位に。3月の京滋奈ブロックの大会はしっかり調整、練習も積んで無事、突破。そのまま勢を保ち5月に行われた日本オープンも優勝した。
ちなみに、日本オープンには帝塚山からは4部門6チームが参加し、優勝すら逃したものの他のチームも優秀な成績をおさめた。女子だけでチームをつくったダンスの部門では、「きゃり~ぱみゅぱみゅ」を踊ったロボットが3位になった。ユニークでかわいらしい踊りが好評だった、という。

10分ハーフで行う競技は、まさしく肉弾戦だ。各チーム2台、合計4台の小型ロボットが右に左に俊敏に動き回り、ぶつかりあうので、それこそ“生きず”が耐えない。試合中に故障することもしばしばだ。だから、耐久性がとても重要になるのだが、1.1kg以下という重量制限があるから簡単ではない。制限があるなかで、機動性も高めなくてはいけない。さらに、正確にボールや自分の位置を測る機能(センサー)も重要になってくる。プログラム、ボディの設計などクリアーしなくてはいけない事柄は多岐にわたる。
もちろん、練習も大切だ。予備のロボットなどと何度も対戦させて、おかしなところがあれば修正していった。世界大会の前は、朝から夕方まで練習漬けの毎日だった、という。
「プログラミングやボディづくりに長けた子だけでなく、斬新な提案をするアイデアマンも必要なんです。僕たちのチームは役割分担とチームワークがしっかりできていたと思います」(吉村さん)
実は、世界大会では国内の大会にはない他のチームと交渉するというセッションがあって、当然、そこでは英語でのやり取りになる。顧問の八尋博士教諭によると「片言の英語でしたが、何とかこなしてくれました」とのこと。「世界の舞台でひとまわり大きく成長してくれた」と八尋先生は目を細めた。
さて、メンバーの次の目標は何だろう? 2014年度のロボカップでの優勝。それはもちろん、世界大会のある「ワールド・ロボット・オリンピアード(WRO)」と「ファースト・レゴ・リーグ(FLL)」も視野に入っている。今日もいつものようにロボットの制作と練習に勤しんでいることだろう。彼らのなかから、将来、どんな優秀なロボット開発者・クリエーターが出てくるか、本当に楽しみだ。

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